大学生の頃からいろいろな建築を見学してきましたが、興味を持つ空間は一貫して「内部と外部が響き合う空間」でした。
建築だけで完結する空間はなぜか心地良くない。観葉植物の鉢を室内にポンと置いてある空間をよく見かけるが、それもまた小手先感が否めない。
やはり庭があることで建築は息遣いを始め、内観も外観も生命観溢れる空間となり、初めて「人の居場所」になると思います。

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建築の本、庭の本は幾多とありますが、「建築と庭」の関係性を紐解くものは少なく「西澤文隆 実測図集」は貴重な存在です。
日本中の寺社仏閣と庭園を実測し図面化されたものからは、その場の光や風を感じられるものになっています。
西澤さんによれば「空間は頭で考える概念的なものではなく、切ったら血の出る瑞々しく受肉したものである」と。

ここに収められた「建築と庭」にはまだ半分も訪れていませんが、いずれ全てを巡り、より豊かな「建築と庭」の関係性を表現できるようになりたいものです。

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