ホームページのリニューアルを計画中ですが、しばらく時間も掛かりそうですので、すまいる愛知住宅賞のブログで触れた「14」番こと「カサノキの家」をご紹介したいと思います。

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この住宅は「和の自然素材で造られたシンプルな空間で生活をしたい」という夫婦+子どもの為に計画しました。

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自動車産業の盛んなこの地域では、来客用駐車を含め3〜4台の駐車スペースを要望されることが少なくありません。
今回の敷地も郊外の画一化された住宅地に3台の駐車スペースが要望でした。
単純に並列3台で計画すると道路側に同じ幅で残地が発生し、敷地の有効活用が困難になります。
また老後のことを考慮し、階段の無い平屋を採用することとなり、雨の日に傘をささず乗り降りしたいという要望も踏まえ
「駐車場計画」と「屋根架構」が大きなデザイン要素となりました。

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スタディを重ねた結果「駐車場計画」は1台を縦列駐車することで三角形の駐車スペースとなり、南西角地の有効活用を提案。
「屋根架構」は駐車場計画をヒントに、斜めの外壁に対し、徐々に深くなる「傘」のような軒下空間を造りました。
この2つの要素から西側ファサードが形成され、モダンだけれども凛とした「和」のイメージという要望も表現できました。

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軒下の縁側と「南の庭」

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南東側から望む

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最大1.5間の軒の出

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傘の軒下空間と「西の庭」

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光を和らげる竪格子と「北の庭」

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おおらかな「和紙天井」
5つの跳出し棟木による無柱空間
ガラス欄間から柔らかい光が北側玄関に拡散する

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玄関格子網戸と、左はSCLへの建具

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玄関土間は玉砂利洗い出し

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大きな屋根のもとに形成される連続空間は日々の些細な出来事も繋げ続け、やがて家族の一体感を培うことになるでしょう

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1間ピッチで深くなっていく登り梁

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5つの跳ね出し梁とスチール製の「かぼちゃ束」

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柔らかい手触りの自然素材

床 :杉フローリング (蜜蝋ワックス)
壁 :カルククリーム塗(天然スイス漆喰)
天井:和紙貼り
  :桧 羽目板張り (蜜蝋ワックス)

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軒のお家で、陰影を楽しもう
キッチンから「南の庭」を望む

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キッチンからリビングを望む

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回遊性キッチンは作業を共用できるキッチン
右奥の洗面所へのアクセスも便利な家事動線
ゴミ処理や洗濯物干はその先の勝手口から

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フルオープンできる木製建具
南の庭と室内を緩やかに結ぶ縁側
天気の日は、縁側でランチも楽しいね

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冷蔵庫、家電製品、食品庫などの雑多なものを壁際で集中収納

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時には雲で光が翳る
だからこそ外を感じる
ぐるりと囲われた壁による安心感

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リビングと北側玄関を繋ぐガラス欄間

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リビングからキッチンを望む

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ダイニングからキッチンを望む

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玄関からWCLへの風の通り道
小さな空間だからこそ、視線の抜けが大切
そこに光や風が流れることで心地良さが増す

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家族全員の共用クローゼット 6.5帖
ウォークイン部分を廊下とみたて、
各室にアプローチするコンパクト設計

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子どもが小さい頃は1室で、大きくなったら2室に分割
独立したら、また1室に

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子ども部屋からダイニングを望む

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玄関からアプローチを望む

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おかあさ〜ん!!

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アプローチの夜景

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南側からの夜景

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南東側からの夜景

「敢えて、小さく平屋に棲む
 ほんとうに必要なものは何か?
 余分なものはないけど、豊かな暮らしが大切」

と気付かせてくれる優しい住宅です。


設計監理:西口賢 建築設計事務所 + 岩間建築設計事務所
構造設計:(有)ワークショップ犬山分室  安江一平
施  工:株式会社 住建原田組

所在地 :愛知県豊田市
用  途:専用住宅
主体構造:木造在来工法 平屋
敷地面積:249.20m2
延床面積: 88.42m2

写真撮影:西口 賢 + 岩間昭憲

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