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今回は、ダイニングテーブルの鉄脚の仕上編です。
一般的には、鉄部の仕上は錆止めの塗料を塗り、それから好みの色のペンキを塗って仕上げるのですが、今回は錆(サビ)仕上げに挑戦してみました。
錆というと普通イメージされるのが屋外の鉄に発生している赤茶色のサビ(赤錆)ですが、赤錆は進行する錆でボロボロと剥がれてきたり、服や手にサビが付いてしまうので仕上げには不向き。
今回仕上げにしようと思うサビは黒錆。
聞き慣れない錆だと思いますが身近にある黒錆では、中華鍋や南部鉄器がそうです。

101204 テーブル制作塗装1

落ち着きのある黒い表情も魅力的ですが、性質も黒錆は赤錆とは違い、サビの進行を防ぐという皮膜コーティングの役割を果たすようです。
南部鉄器のような黒錆は1000度の高温で焼き入れをして黒錆皮膜をつくるのだそうですが、個人でやるには少々限界が。。。
いろいろと調べた結果、焼き入れをしなくても黒錆をつくれる方法がありました。
昔から行われている方法のようですが、布などを染める際などに使われる柿渋(かきしぶ)の液で赤錆を黒錆に変換させるという方法です。柿渋とは渋柿の果実から作られる赤褐色の少々臭う液体ですが、主成分であるタンニン酸という成分が赤錆と反応して黒錆になるようです。
という事で、本当かどうか実験あるのみ!
一か八か、果たして上手くいくのかワクワク、ドキドキ。
試しに外に放置され続けて、良い具合にサビサビの熊手で実験。

101204 テーブル制作塗装2

違いが分かるように右半分だけに柿渋を塗り、何回か塗り重ねていくとこんな感じ。南部鉄器のような黒錆に!!
実験で上手くいったので、いよいよ本番。

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先ずは、鉄のフレームを屋外に放置して、サビの進行を促進させる為に塩水を入れた霧吹きでマメに濡らすと1ヶ月ほどで見事な赤錆の出来上がり!

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いよいよ柿渋の出番。

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塗ってしばらくすると赤錆の表面が青く変色。

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乾いたら塗り重ねていく作業を数回繰り返して、ようやく見事な黒錆に!

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最後に黒錆の保護材として、ツヤ無しのウレタンスプレーを施して完成!!

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時間と手間の掛かる黒錆仕上でしたが、初めてにしては上出来。仕上がり具合もイメージ通りでホッと一安心。

次回は天板とフレームが一体になって、いよいよ完成です。
お楽しみに!!
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