岐阜あちこち
少し前になりますが、岐阜の設計事務所のオープンハウスに伺ったついでに、いろいろな建物を見学してきました。
まずは「うだつ」の街、美濃市。
最古のうだつ軒飾りの形式を残す「旧今井家住宅」を訪問。

いつも格子のデザインは頭を悩まします。
ピッチや見付寸法を一辺倒にするのではなく、ランダムにすることで陰影ができ、全体のバランスも調うことに気づきました!

連子格子とスリガラスとの相性もグッド。

井戸の底に落ちてしまったかのように錯覚するトップライトが、とても素敵でした。

昼間でも暗いことは、本当に悪いことなのでしょうか?
今のおうちは明るすぎる。
陰影は大事!

土間は空間をしっとりさせます。
同じ大きさに成形された敷石でなく、そこにあったものを、そのまま組み合わせることも大事。

陰影があるからこその光。
続いては花屋「ホワイトノート」さん。

間口1間半くらいの極細空間を巧みに利用されています。


お店の奥にはトップライトがあり、効果的に陰影が付いています。

経年変化が醸し出す外壁板。
続きまして、「小坂酒造場」へ。
陰影と半屋外的な「みせ」空間が魅力的。

吹抜けのトップライト、しっとり土間、井戸、軒下空間が雰囲気を作り出しています。



最後に各務原市へ移動し、「瞑想の森市営斎場」へ。
伊藤豊雄建築設計事務所が設計した火葬場です。

屋根のデザインが特徴的。
もちろん軒先には樋がなく、雨水は柱の中に吸込まれていく模様。


詰まったらどうするんだろう?と思いつつ、柱の足元を確認しましたが点検口見つからず!
まっ、詰まったら詰まったで、溢れるだけの話かな。

んー、天国に行けそうだ。

山の稜線に合わせたのでしょうか?
久しぶりに充実した小旅行となりました!!
TNK邸 建て方+上棟式
TNK邸現場の建て方と上棟式の様子をまとめてアップします。
この建物は枠組壁工法と呼ばれる工法によって作られているので、1階床→1階壁→2階床→2階壁→屋根という順番で下から壁や床が出来上がっていきます。

壁や梁に使われる2×材(ツーバイ材)の山。

1階の壁パネルを制作している様子。

いくつかのパーツに分けて枠を作り、壁の骨組みを立てていきます。


壁が出来たら2階の床を支える梁を取付けていきます。
2階も同じ要領で組立てていくと、建物の骨組みが出来上がります。

1階の中心には吹抜けの土間があります。

壁や天井はこれで完成の状態です。

2階の壁から跳ね出したベットスペースの骨組み。

屋根には4カ所のトップライトがあり、建物内部に光が差し込みます。


上棟式の様子。

慣れない高所で清めの儀式。

安全第一で、完成目指して最後まで皆で頑張りましょう!